部屋のインテリアにもぴったりな観葉植物(幸福の木)ドラセナ マッサンゲアナ
最近はインテリアにこだわりをもつ人が増えてきましたね。そんな傾向にあわせて観葉植物を住まいの中に上手に取り入れたいという声も多くなってきました。
人気のある観葉植物がいろいろある中で、特に好まれているもののひとつがドラセナマッサンゲアナという種類です。名前だけを聞いてもピンとこないかもしれませんが、住宅だけでなく店舗やオフィスなどさまざまな場所できっと見たことがあるはず。それほど広く愛されている観葉植物なのです。
そこで今回は、ドラセナマッサンゲアナとはどんな観葉植物なのか、育て方のコツや飾り方も含めて紹介します。
(1)ドラセナマッサンゲアナとは?
アフリカやアジアの熱帯地方が原産地であるドラセナは、葉の柄や色によっていくつかの種類があります。ドラセナマッサンゲアナはドラセナの中でももっともポピュラーな種類で、住宅をはじめ店舗やオフィス、公共施設など多くの場所で一度は見たことがあるでしょう。
葉の中心に黄緑色や薄黄色のラインが入っているのが特徴です。葉には軽くウエーブがかかっていることも多く、独特なやわらかい雰囲気をもっています。
ハワイの代表的な観葉植物であるドラセナは別名「幸福の木」「幸福を呼ぶ木」と言われています。ハワイでは自宅前にドラセナを飾っておくとラッキーなことがあるという言い伝えがあり、広く普及しています。日本でも商売をしている人を中心に縁起をかつぐことが珍しくありません。見た目の美しさだけはもちろんですが、この縁起の良さも人気が高い理由と言えます。
(2)ドラセナマッサンゲアナを上手に育てるコツは?
ドラセナマッサンゲアナは管理しやすい観葉植物ですが、より長く楽しむためにはいくつかコツがあります。これからドラセナマッサンゲアナを育てたいと思っているなら次のような点を押さえておくといいですよ。
1)水やり
あまり頻繁に水をやる必要はありません。土の表面が乾いてきたら水をたっぷりあげましょう。鉢の下から余った水が出てくるくらいでちょうどいいです。ただし皿にたまった水は根腐れを防ぐため捨てておきましょう。秋から冬にかけては水をやりすぎると根腐れすることが多いため注意が必要です。
2)日当たり
直射日光が当たる場所に置いてもかまいませんが、カーテンやブラインド越しに日光が当たる場所や日陰になっている場所でも問題はありません。日陰で育てる場合は時々位置を移動させて日光に当てると葉の模様がより鮮やかになります。
3)室温
ドラセナマッサンゲアナは熱帯地方の植物ですから寒さにはあまり強くありません。冬場は戸外に出さないでおくと同時に、寒くなりがちな窓の近くも避けます。10度よりも下回る気温の場所に置いておくと葉が傷んで黄色くなってしまいますので注意が必要です。
室温が下がると空気も乾燥しがちになり、葉の水分が失われがちになります。冬場はエアコンの風でさらに乾燥しがちになるため要注意です。霧吹きで葉の表面に直接水をかけた後、柔らかい布で静かに拭いてあげましょう。葉の汚れも落ちますので一石二鳥です。
4)花
ドラセナマッサンゲアナの花は、葉の先端から伸びる花茎の部分で咲きます。小さな白い花がたくさん咲きますが、2m近い高さまで育たないと咲きません。オフィスなどで育てる分にはそこまで伸びることが珍しいため、花を見かける機会はあまりないでしょう。
もし咲いた場合、栄養を花に取られてしまうためカットするのがおすすめです。
5)植え替え
4~5月頃の暖かい季節になってきたら植え替えのタイミングです。2~3年の頻度で、鉢の底から根がたくさん出てくるようになったら一回り大きな鉢に植え替えてあげましょう。
またドラセナマッサンゲアナは伸びてくると形が崩れやすくなってきます。葉が繁りすぎたら適度に取り除き、全体の形が崩れてきたら好きな高さで幹を切りましょう。切った部分からまた新芽が出てきますよ。
切った残りの幹は別の鉢に園芸用の土を入れて挿しておくと根が出てきて、新芽が出ながら伸びていきます。つまり上手に植え替えしていくと鉢を増やせるというわけです。比較的成長スピードが遅いですが、長く楽しめる観葉植物と言えるでしょう。
(3)ドラセナマッサンゲアナの飾り方
適度なボリュームがあり、天井に向けてすっと伸びていく幹と美しい模様が入った葉をもつドラセナマッサンゲアナはインテリアグリーンとしても多くの人に愛されています。オフィスなどに置く場合におすすめしたい場所と置き方についていくつか挙げてみましょう。
1)オフィスや応接室
高さが1mよりも大きいタイプなら、オフィスや応接室のコーナーに置くと空間全体のアクセントになります。葉があまり広がらず置く場所がコンパクトながら存在感を楽しむこともできます。空調の風が直接当たる場所を避けて置くといいでしょう。
2)デスクの上
パソコンなどの電子機器が多いオフィスはどうしても無機質な雰囲気になりがちです。小さめサイズのドラセナマッサンゲアナをデスク上に並べるだけでも雰囲気がやわらかくなります。パソコン作業の合間にふと目に入ってほっとするというリラックス効果も期待できるでしょう。
3)受付カウンター
オフィスの受付カウンターは来客が必ず通る場所としていわばオフィスの顔です。シンプルでクールな雰囲気でもいいのですが、やはり観葉植物がひとつでもあるとぐんと優しい印象を与えます。カウンターの上に置くタイプよりも、見映えがする床置きタイプがおすすめです。
4)待合スペース
公共施設や病院などでは待合スペースとしてベンチやソファが置かれている場所があります。多くの人が利用しますが心理的に適度な距離を保っていたいもの。ソファとソファの間にパーテーションの代わりにドラセナマッサンゲアナをいくつか並べることで、さりげなく視線をカットすることができます。開放感も失われませんので自然な形で目隠しの効果が得られますね。
5)飲食店の個室
ゆっくりと食事やお酒を楽しむお客様が過ごす飲食店の個室は、リラックスできる雰囲気作りが大切ですね。そういった雰囲気づくりに観葉植物はぴったりです。ドラセナマッサンゲアナを壁際に置くことで自然を感じることができ、楽しい時間を過ごせる空間になります。
育てやすくどんな場所でも飾りやすいドラセナマッサンゲアナ。オフィスや店舗にぜひ置いてみてはいかがでしょうか。