上場祝いの時に贈りたいフラワーアレンジメントとその贈り方について
「上場祝いに贈るのは、基本的には植物である」ということは、「上場祝いの時に贈りたい観葉植物とその贈り方について」で触れた通りです。
ただ、「植物」は観葉植物だけにとどまりません。
フラワーアレンジメントなどもまた、非常におすすめのお祝い品となりえます。
今回は、「上場祝いとして贈るフラワーアレンジメント」について見ていきましょう。
(1)上場祝い、フラワーアレンジメントの持つメリットとは
観葉植物は、上場祝いのお祝い品として非常に喜ばれるものです。枯れにくく、手入れがラクで、日持ちもするということで、多くの人に愛されています。また、スマートでスタイリッシュな外見は、置く場所を選びません。花粉や香りの問題も非常に少ないですから、非常にはん用性の高いものと言えるでしょう。
対して、フラワーアレンジメントはまったく別の性格を持ち得ます。
フラワーアレンジメントは、観葉植物とは異なり、物によってはかなりの香りを放ちます。この「香り」はフラワーアレンジメントの大きな魅力であるとも言えます。
また、原則として「緑」「茶色」で構成される観葉植物とは異なり、その見た目が非常に華やかであることも魅力のうちの一つです。
また、フラワーアレンジメントは、非常にデザイン性に優れているというメリットもあります。プロがそのかたち、色、配置に気を使って作られるため、その美しさは群を抜いているといってもよいでしょう。また、「どのような方向性でフラワーアレンジメントを作ってほしいのか」「どのような配色がいいのか」を伝えることで、よりそのお店(企業)にとってぴったりなものを作り上げることが可能です。(詳しくは後述します)
フラワーアレンジメントと並んで、「花束・ブーケ」も上場祝いの選択肢として挙がってくるものです。これに関しては「上場祝いの時に贈りたい花束・ブーケとその贈り方について」で取り上げますが、花束・ブーケは、「相手の会社に花瓶があること」「相手の会社に、花をきれいに生けられる(飾ることのできる)人がいること」が求められます。その点、フラワーアレンジメントならば、このような心配もいりません。
ボックスなどに入っているため、そのまま飾ることができるわけです。
フラワーアレンジメントは、「花束・ブーケの華やかさ」とともに、「観葉植物の扱いやすさ」も持っているものです。
このため、お祝いを贈りたい会社が、飲食店ではなく、かつ華やかさを重要視する企業の場合、フラワーアレンジメントは、お祝い品の第一の候補となり得ます。
(2)いつまでに贈ればいいのか?
観葉植物や花束・ブーケにも同じことが言えますが、植物は、記念品や現金とは異なり、「寿命」があります。
そのため、あまりにも早く贈りすぎても花がしおれて元気がなくなってしまいます。
上場祝いとして花を贈る場合は前日もしくは当日に贈るようにします。
理想的なのは、当日の朝いちばんにつくように贈ることでしょう。基本的には届けられたお花は、届いた順番に「良いところ」に飾られることになります。ライバルよりも早くに贈れば、その分、「良いところ」を確保しやすい、というわけです。また、贈られた側の心にも残りやすいことでしょう。
ちなみに、現金や記念品に関しては、当日ではなく、後日に落ち着いてからお贈りしてもよいとされています。上場祝いの当日は何かと忙しいもの。植物以外のお祝い品であるのなら、後日に改めて伺う方がスマートである、とする説もあります。
(3)上場祝いに望ましいフラワーアレンジメントのかたちやデザインとは?
では、上場祝いにふさわしいフラワーアレンジメントとはどのようなものなのでしょうか。
日本では、「紅白」をおめでたいときに使う色として認識しています。そのため、輝かしい日の始まりである上場のお祝いでも、これを反映させたフラワーアレンジメントが愛されています。赤いバラと白いバラ、あるいはゆりやカーネーションを配して作り上げる紅白のフラワーアレンジメントは、どんなシチュエーション、どんな会社でも喜ばれます。ある意味では、上場祝いに贈るべきフラワーアレンジメントの定番とも言えるでしょう。
比較的若々しい企業であるならば、黄色を基調にしたフラワーアレンジメントもよいでしょう。
黄色はかったつな印象を抱かせるカラーです。また、「金運を良くすること」のイメージを持つ人もいるかもしれません。
元気な人を「ひまわりのような人だ」と例える表現がありますが、フラワーアレンジメントにおいても、このひまわりを使ったものが存在します。
黄色ばかりだと少し目に痛いので、緑を適宜入れて調整をします。
個性的な印象を抱かせるのは、さまざまな色を配したフラワーアレンジメントです。
赤や黄色、ピンクや白といったおなじみの色だけでなく、紫色のように寒色系を入れる場合もあります。
また、花の種類に個性をもたせて贈ることもあります。
ただ、この「個性的なフラワーアレンジメント」は、時に、上場祝いのお祝いとしては大胆すぎると考えられることもあります。そのため、相手の業種や好みをしっかり考えたうえで贈ることを検討したいもの。ちょっと評価が分かれてしまうものですから、ある程度お付き合いが深い取引先に贈るものだ、と考えておいた方がよいかもしれません。
(4)華やかさと豪華さを併せ持つ、胡蝶蘭のフラワーアレンジメント
さて、ここまで一般的なフラワーアレンジメントについて見てきました。ただ、今まで触れていないものがあります。
それが、「胡蝶蘭」です。
胡蝶蘭はお祝いのための花の代表例とされるものです。非常に高価な花であり、育てるのが難しいものでもあります。その「難しさ」が逆に、「お祝いの花」として重宝されるようになったのでしょう。
胡蝶蘭と言えば、「鉢植え」のイメージが強いと思われます。しかし現在ではフラワーアレンジメント、この胡蝶蘭を使ったフラワーアレンジメントも登場しています。
可愛らしいものからエレガントなものまでたくさん出ているので、ぜひこれも積極的に候補にいれてください。